昨日今日とびっくりするほど、日中は暖かい日。
先日までの寒波はどこへやらですね。
これだけ寒暖差があると体調も崩しがちになるのでご注意を。
本日のテーマについて。
住宅業界のポジショントーク。
先日あるyoutubeLIVEを見てた時にもよく出てきたこの言葉。
住宅業界にはいわゆる”ポジショントーク”というものが存在します。(もちろん住宅業界だけではない)
調べてみると、
ポジショントークとは、自分の立場、立ち位置に由来して発言を行うことである。
転じて、自分の立場を利用して自分に有利な状況になるように行う発言のことも指すようになった。
自社の強み・アピールポイントをしっかりと伝えてもらうことについては特に問題なし。
では何が問題かというと、自社に不利な条件・ネガティブな意見をイメージで捻じ曲げる節が見られるということ。
もう勘の言い方ならわかると思いますが、大手ハウスメーカーの関係者さんや既に家を建てられた方は、この先はご遠慮下さい。
この配慮は、高性能住宅ブログ仲間・くろーばーさんの記事を参考にしております。
それでは行きます。
イメージに惑わされないよう、実態を掴もう。
代表的な例を使って紹介。
断熱性能の場合
省エネ標準以上の高断熱性能
一般的な高気密、高断熱住宅※1と比較して高性能値を実現。だから冷暖房で快適な温度を逃がさず、ずっと快適な温熱環境を保ちます。
※1性能値の指標としてUA値:省エネ法H25基準の数値、C値:次世代省エネルギー基準・平成11〜20年告示を用いています。
名前は伏せますが、これはある大手ハウスメーカーのページから引用。
※1のサイズは実際のHPのサイズを参考に表示してます。
そして※1に書かれている、省エネ法H25基準の数値でいう断熱性能は国の定める断熱等級4という最高レベル。
だから堂々と
「断熱最高等級のお家で冬でも暖かい。」
というイメージを展開しています。
さてあなたがこの文章から受けるイメージはどうでしょうか?
この時期でも暖かく快適に過ごせそうな匂いがしてきませんか?
では、このイメージの実態は何かというと、
この断熱性能では・・・
暖房無しで、冬の朝には室温が8℃になります。
これが実態。
これ、あなたが抱いた”暖かい”のイメージ通りですか?
違いますよね?
そして、冒頭の文章をよく見て下さい。
”だから冷暖房で快適な温度を逃がさず、ずっと快適な温熱環境を保ちます。”
きっちりと冷暖房をつけるということは明記してクレームになることを防いでる訳ですよ。
こういう所の抜け目はありません。
え、無暖房ならそれぐらい当たり前?いいえ違います。
では、もう一つ行きましょう。
気密性能の場合
先程の※文の後半のこちら。
”C値:次世代省エネルギー基準・平成11〜20年告示を用いています。”
ハウスメーカーのC値や性能についてはこちらの記事を。
で、結局C値でいうと2。
ブログを読んでくれてる人ならわかると思いますが、コレ高気密?と思うレベルでしょ。
でも、以前の国の規定では2なら高気密(一般がもっと悪い5.0)と呼べたってだけの話なんですよ。(ちなみに我が家のC値は0.3です。)
しかし気密に関してはあまり優位性がないということが結構バレていて、本当の高気密を求めるお客さんには、こんなポジショントークを展開してるようで。
「高気密は息苦しいですよ。」
という一見すると意味がわからないイメージを本気でぶつけてきます。
だったら、俺はもう3年前に死んでるはずです。
で、さらにエセ高断熱サッシを使った結果の実態がコレ。
暖房つけても窓や隙間から入る風・コールドドラフトで足元がめっちゃ寒いという実態。
身に覚えのある人も多いでしょう。
まとめるとこうです。
【イメージに惑わされないよう、実態を掴もう】「断熱最高等級で冬でも暖かい。」というイメージは「暖房無しで朝には室温が8℃になります。」という実態。「高気密は息苦しいですよ。」というイメージは「コールドドラフトで足元が冷たい」という実態。暖かい家にするには、気密断熱は不可欠!
— さぬきペンギン@高性能住宅マニア (@NSW23092) January 15, 2021
大手ハウスメーカーの実態。
性能値を公開している一条工務店を除いて、
こんなイメージしか話さない大手ハウスメーカーの断熱性能・気密性能はどちらも、
イメージ:国の最高レベル
実態:世界では家も建てられないほどの最低基準にすらならないレベル
という事。
だから、こんなアンケート結果になるんですよ。
1位である省エネ性・2位の断熱性について、女性に関していえば、家を建てたほぼ半数の人が後悔。
これは恐らく女性の方が温度に敏感な部分も影響しているのかも。
思っていたよりも寒い。
暖房にお金がかかる。
すべてが悪循環。
言いたくないですけど、これこそが日本の大手ハウスメーカーのイメージではない実態なんですよ。
普通に考えて、ほとんどの人が満足できない家づくりって異常だと思いませんか?
イメージだけで家づくりをすることがどれだけ大変な事になるか。
まずはそこをしっかりと頭に叩き込んで下さい。
イメージに惑わされないよう、その説明の実態は何か。
営業のトークを鵜呑みにせず、しっかりと調べるクセをつけましょう。
そして、わざわざ大手ハウスメーカーに行かなくても各地域でもっと性能のいい家は建てることができますので。
本当の家の性能を理解すれば、あなたと家族の暮らしの満足度は飛躍的に向上しますよ←高性能住宅ポジショントーク?いえ実態です。
おしまい。
この度は当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。香川で高性能の家を建てることになりました。
興味のある方は末永くお付き合い下さい。