これまで何度も取り上げてきた住宅の省エネ基準について、色々動きが。
省エネ説明義務化に向けて案内がたくさん。
国交省、改正建築物省エネ法の説明義務制度を学べる動画&漫画を公開
国土交通省は12月11日、改正建築物省エネ法(以下改正法)の説明義務制度の周知のため、改正法のオンライン講座において、同制度を実演ドラマで学べる動画を公開した。また、戸建て住宅の新築を検討している消費者向けに、同制度を紹介する漫画冊子を作成し、ホームページで公開した。冊子は、全国約250カ所の住宅展示場で配布する。
そのほか、同省では、同制度の周知のため、建築主への説明の際に活用できる資料として、省エネ住宅のメリットや説明義務制度の概要を紹介するリーフレットや、省エネ住宅の健康性に関する研究結果をまとめたチラシ、省エネ基準への適合性を説明する際に用いる説明書の様式などを、改正法のホームページで公開している。
https://www.s-housing.jp/archives/219989
いよいよ国も来年度の開始に向けて本腰モード。
消費者向けに「省エネ住宅」とは何かというサイトも立ち上げて、漫画もわかりやすい。
省エネ住宅に関するコラムも。
そして、説明義務化の流れを紹介する動画も出てますので、これから家づくりをされる方はご確認を。
以前、この説明義務化に関してこのような苦言を申し上げました。
ご丁寧に説明不要のチラシも準備されてるようで。
絶対に知らないうちに一番下にチェック入れてサインしないようにしてください!!
絶対に知らないうちに一番下にチェック入れてサインしないようにしてください!!
大事なことなんで2回。
今までは住んでから、「家が暑い寒い」はハウスメーカーのせいだった。
しかし!
この書面を渡される以上、全て施主の判断によるものとして処理されます!
住んでから文句を言っても後の祭り。
アフターフェスティバルなんですよ。
だから、しっかりと性能を把握した上で家を建てるべき。
さらに、その省エネ基準に関しても、見直しの動きが。
省エネ住宅に上位等級 国交省、脱炭素へ新基準検討。
国土交通省は省エネルギー住宅の新しい基準をつくる検討に入る。現在は4等級ある断熱の性能表示制度を改め、より高性能の5段階目を設ける。2021年春から、省エネ性能が高いほど家電などと交換できるポイントを多く付与する制度も始める。日本の二酸化炭素(CO2)排出量の約15%を占める家庭部門の排出削減に向けて省エネ住宅の普及を促す。
国交省の有識者会議で14日に住宅の脱炭素を推進する方策を議論する。22年の法改正を目指したい考えだ。新設する最高の等級5に認定する具体的な基準は今後詰める。断熱性能の一段の向上や、より高効率の太陽光発電設備の設置などが想定される。
省エネ住宅は断熱材の厚さなどで地域ごとに要件がある。夏は涼しく冬は暖かく過ごせる。冷暖房を効率よく使え、光熱費も抑えられる。今は全体で5千万戸の住宅のうち約1割にとどまる。新基準の策定で、改めて普及拡大に弾みをつける。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF120M00S0A211C2000000
といっても今の基準は20年も前のもの。
なぜ、今まで変わってこなかったのかが不思議なくらい。
抵抗勢力でもあったのでしょうか・・。
いずれにせよ、今の基準は低すぎて、省エネ削減なんて無理!
というお話にならないレベル。
それよりも民間指標のHEAT20を考えるほうが良いです。
最後にみんな大好きな補助金制度。
新設補助金「グリーン住宅ポイント」制度のご案内。
まだ閣議決定の話ですが、恐らく通るでしょう。
しかしながら、優良・ZEHに加えて、なぜ現行の省エネ基準にポイントを出す?
高性能住宅推進委員の私からすれば、愚策中の愚策。
なぜ、省エネしましょう!って言ってて、より頑張って削減できる住宅に対してではなく、今まで通りの住宅に補助金を出すのか?
なぜ、住んでからお金がかかる家を増やそうとするのか?
誰か理由が分かる人がいれば、教えてほしい。
いずれにせよ、住宅業界も少しずつ新しい動きが出てきてます。
大事なことは住む人が快適で安全な住宅を手に入れること。
そして、出来る限りお求めやすい価格で。
その為には、住宅購入を考える一人ひとりの意識改革も必要。
金額だけではなく、性能を比較出来るように情報だけは入れておきましょう。
おしまい。
この度は当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。香川で高性能の家を建てることになりました。
興味のある方は末永くお付き合い下さい。