今日は日本サッシ協会の5月1日に発表された「平成30年3月版『住宅用建材使用状況調査』の概要」を見て、感じた話。
窓についてはブログで何度も記事に書いてるが、1年たってもこの状況はさすがにまずいかなと。
平成30年3月版『住宅用建材使用状況調査』の概要
http://www.jsma.or.jp/Portals/0/images/statistics/pdf/chousagaiyou1803.pdfより
注釈を入れたサッシのアルミ化率について。
2020年基準に向けて高断熱化と言われる中でも、比率がなんとアルミが80%で、樹脂が20%足らず。
昨年と比較しても、樹脂サッシが3%ぐらいしか増えていない。
未だにこんなに差がある現実。
こんなんでヒートショックを無くすほうが無理。
どうして、ハッキリと性能差があるものに対し、こんな結果になるのか。
その理由とは・・。
サッシメーカーが売る気なし。
まず、メーカーが売る気ありません。
先程紹介したサッシ協会のスタンスもアルミ中心。
世界中でアルミサッシにこんな力入れてる国は日本と中国ぐらい。
結露による様々な弊害があるのに、誰も非難しないから売り続けるという暴挙。
ハウスメーカー・工務店も売る気なし。
メーカーに売る気がないから、当然その先が積極的に販売するはずがない。
てかぶっちゃけ言いますけど、樹脂窓を選ばないと損するのは消費者であるあなた。
アルミサッシと樹脂サッシ。
なんで、こんなに差がつくと思います?
答えは簡単。
売る側にとって、利益の出るほうがより売れる。
ただそれだけ。
サッシの性能差ではなく、工務店の利益率の違いで、ほとんどの人が性能の低いアルミサッシを選ぶ。
選べる自由があればまだ良くてほとんどの人が、窓の形状は決めるが、窓についての詳しい説明なんか聞くことはない。
住宅業界の人には当たり前に分かる話も、素人の施主がその事実を知らないだけ。
ピンとこない人の為に具体的に。
仮に、ハウスメーカーで1つの家にかかる窓サッシの費用が定価ベースで¥300,000とする。
Aのアルミサッシの家は、仕入れ費用が6割。利益は¥120,000。
Bの樹脂サッシの家は仕入れ費用が8割。利益は¥60,000。
もしあなたが、工務店の社長なら、どちらの窓サッシを売りますか?
当然、儲かる方を選ぶ。
現実に一部の工務店を除いて、殆どのハウスメーカー・工務店がAのアルミサッシの家という事がデータに表れてる。
極論言うと、本来は施主の為の家が、利益を優先させるハウスメーカーの為の家がほとんどという事。
こんなおかしな事ありますか?
世の中の商品で、購入者よりも販売者を大事にするおかしな業界が“住宅業界”。
世の中にはオレオレ詐欺って言葉がありますが、世界に照らし合わせてみると、日本は完全にイエイエ詐欺。
家とは呼べない性能のただのプレハブ小屋を綺麗にして、高く売りつける。
何も知らずに高いから良いものと思って購入し、後悔する消費者。
何度も言いますが、アルミサッシで後悔するのは消費者だけ。
どうか、騙されないで。
この国は既得権を得たものが守られる国。
かといってシェアが多いから、大多数が正義ではない場合がある。
本来の質を見極めて、自分たちの生活を守ろう。
おしまい。
この度は当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。香川で高性能の家を建てることになりました。
興味のある方は末永くお付き合い下さい。