週末にかけて予想されてた数年に一度の大寒波。
多くの皆さんはどう寒さを凌ごうと考える人が多いと思います。
が、高性能住宅をこじらせた私の考えは、ちと違う。
(ご存知の方もいると思いますが、去年の12月までチキチキ無暖房キャンペーンなどをやってました。)
そんな私の頭をもたげたのは・・
「ホントの寒さが到来した時、高性能住宅は無暖房でどこまで耐えられるのか。」
今、我が家はエアコン2台で24時間暖房中。
もし仮に大寒波が襲来し、停電が発生。
エアコンが使えなくなったら、室温はどうなるのか。
HEAT20の理論上では15℃を下回らないはず。
ですが、やはりそこは実証しないとわからない・・。
それが数年に一度の寒波って言われたら、やっぱりやりたくなるじゃないですか!
これは寒波が到来する前の私と妻・パンダさんの会話。
ま、当然そうなりますよね・・。
誰が好き好んで、寒くなるって時に暖房切るんだっつーの。
そして、私は
とお茶を濁してた。
それが1月6日の話。
えー、妻に明日からの驚異的な寒波をむかえるにあたり、家を無暖房にしていい?と問いかけましたが、リアルに
(゚д゚)。。oO(何言ってんのこいつ)
になりました事を、謹んで報告させて頂きます。— さぬきペンギン@高性能住宅マニア (@NSW23092) January 6, 2021
だがしかし・・
私は諦めていなかった。
迎えた週の後半。
1月7日(木)、1月8日(金)と予想通り、最低気温は氷点下の寒さ。
7日は台風かと思うような天気。
かと思えば、8日に至っては、一日の平均気温がマイナス0.2℃という香川ではめったに無い気温。
寒波が猛威をふるいまくり!!
こんなビッグチャンス・・
やっぱり諦めるなんてできない!
乗るしかない、このビッグウェーブに!!
そして、1月9日(土)の夜。
私は密かに決行する。。
【1階だけバレるまで無暖房チャレンジ】をやってみた。
【1階だけバレるまで無暖房チャレンジ】
流石にみんなが寝てる2階エアコンは消せないけど、こっそり1階のエアコンは切ってやったぜ!絶対朝怒られるぜ!
さて、リビングが何℃になるか・・バレて怒られるか、寒さに耐えられなくなったら終了! pic.twitter.com/hDshYKBzrB— さぬきペンギン@高性能住宅マニア (@NSW23092) January 9, 2021
我が家の状況:私は1階のリビング横の畳で一人。他の4人はみんな2階で就寝。
ならばと、満を持して、夜中に1階のエアコンを切ってみた訳です。
暖かい空気は上に上がっていくし、1階に降りてくることはそうそうないだろうという判断。
ルールはこちら。
・夜22時にエアコンをスイッチOFF。 ・朝が来てバレてパンダさんが寒いとなったら終了。 ・バレなくても寒さに耐えられなくなったら終了。
開始時のリビングの室温はこちら。
温度:23.1℃ 湿度:46%
この状態からスタート。
朝まではずっとマイナス1℃の予報。
果たして朝起きた時には何℃になっているのか!
そして、それよりもいつバレて大目玉をくらうのか!
結果発表~!!
それでは結果をドドンと発表します。
まず、いつチャレンジが終了したか。
それがこちら。
先程、午前8時19分に2階から降りてきた妻によりまして、床下エアコンのスイッチが押されたことにより、無暖房チャレンジが終了しました事をお知らせ致します。 https://t.co/AM8Gpo5V2Z
— さぬきペンギン@高性能住宅マニア (@NSW23092) January 9, 2021
その時の状況は
・・・ピッ。
何ということでしょう!
秒でバレました!!
そして、怒られる間もなく、彼女はリモコンのスイッチを入れていたのです!
その作業には一寸のムダもなく!
という訳で朝を迎えるだけ。という、若干不本意な形で終了と相成りました。
まぁ、よく考えたら、2階から降りてくるので、温度差が発生してるからバレないはずないんですよねww
朝の寝室の状況がこれ。
温度:22.7℃ 湿度:51%
2階は22℃で変動なし。
では、肝心の1階の状況を確認。
まずはHEMSのデータから拾ったエアコンの使用状況。
1階の床下エアコンは使ってないことを確認下さい。
(この動画内の床下エアコンがそうです。)
誤魔化せないように動画で撮影しております。
朝の8時から使用したことが緑色のグラフで分かるかと。(関係ないですが、エコキュートとか冬はよく働きます。)
さて、では皆さんにクエスチョン。
外気がマイナス1℃の状況の中、10時間後、暖房切った我が家は果たして何℃になったと思いますか?
ご自分の家で想像してみて下さい。
10℃?それとも一桁台?
果たして、我が家は本当に15℃以上を保てたのか・・
結果はこちら。
温度:20.9℃ 湿度:52%
ギリギリ20℃保ってたー!!
どうですか、この保温能力。
断熱気密と換気に優れた高性能住宅は、魔法瓶のような家だということがご理解いただける結果になったと思います。
湿度が上がった原因は、隣の脱衣室での室内干しの影響。
ちなみに脱衣室の最低温度がこちら。
こちらも20℃を保ってました。
そして、もちろんエアコンつけたんで温度上がって行く。
ですが、今日はめちゃ晴れてたので、エアコンつけなくても日射取得だけで耐えれただろうというのが本音。
間違いなく今日は無暖房でイケると思ってました(8時までは)
でも、床が冷たいって言われたので、エアコンつけられても仕方ないですね。
逆に普段の床面の暖かさに感謝。
で結局、夕方にはこうなりました。
これなら、もし停電になっても窓から日射取得さえできれば、無暖房でも生活できそう。
高性能住宅こそ、令和時代に求められるモノ。
昨今は地震や水害への対策がとられた住宅については増えつつある。
しかし、もっと日常的に問題となる「暑さ寒さ」についてはおざなりになっている部分が多い。
「温暖地ではそこまでの性能は必要ない」
「寒いのは我慢すればいい」
こんなセリフはしっかりとした断熱性能の家を知らない人間の戯れ言。
今は省エネに対しての断熱性能とかカーボンプライシングによる政策など進みつつある状況。
高性能住宅に求められる気密断熱性能の向上による性能は、耐震や耐水害にも負けない家族の安全安心に直結する。
「家の性能はやらなくて良いのではなく、あって当たり前のもの。」
そういう認識になれば、無駄に電気を使わなくても快適な暮らしが出来る。という事をお見知りおきください。
そして、多くのエネルギーを使わないですむ社会になれば、みんながハッピースになれる!
最後に先日多くの方から、”いいね”を頂いた冬に想うtweetを紹介して本日はここまで。
今、家の性能について発信をするのは、もしもっと早く高性能住宅を建ててれば、アパート時代の冬に、子供にお風呂上がりに急いで服着させなくていい。とか、妻が夜中に赤ちゃんに授乳させるのも楽だったろうな。という後悔があるから。
ただ性能の自慢話をしたい訳じゃない。— さぬきペンギン@高性能住宅マニア (@NSW23092) January 8, 2021
おしまい。
画像をクリックして応援お願いします。
他にも家づくりに関する記事は↓
[…] […]
[…] […]