先日、こんな会議が行われてました。
長期優良住宅認定基準の見直しに関する検討会。
設置趣旨
令和3年5月に「住宅の質の向上及び円滑な取引環境の整備のための長期優良住宅の普及の促進に関する法律等の一部を改正する法律」が成立・公布されたことを受け、長期優良住宅認定制度において、新たに創設される災害配慮基準等の新基準の他、共同住宅における認定促進や脱炭素社会に向けた省エネ対策の強化に係る認定基準の見直し等について議論することを目的とし、有識者等による検討会を設置します。
7/1現在、脱炭素に向けた取り組みとして現在、国のタスクフォース会議でも住宅の断熱性能について議論がなされています。
ブログで紹介した以前の記事はこちら。
そんな中、この検討会で戸建住宅の断熱等級について気になる記載が。
新たな基準:断熱等性能等級5
資料5 長期優良住宅認定基準の見直しに係る検討の方向性(概要)
・ZEH Oriented相当の断熱等級や一次エネルギー消費量等級を新たに位置づけてはどうか
※断熱等性能等級5(新設) UA≦0.6(6地域)等
※一次エネルギー消費量等級6(新設) BEI≦0.8(省エネ基準▲20%)https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001411785.pdf
まさかの長期優良住宅側から断熱等級を上げてくるという力技が。。
恐らくこの方針は、もう決定済み案件でしょう。
というのも昨年12月には既に動いてましたから。
今思えば、このニュースもあのタスクフォースへの布石だったのかも…。
省エネ住宅に上位等級: 日本経済新聞 https://t.co/vpAwO6ispK
— さぬきペンギン@高性能住宅マニア (@NSW23092) March 4, 2021
なぜ、ZEH止まり?
タスクフォース等の委員会では省エネ・脱炭素の為に委員の方々の多くが、HEAT20G2を基準化すべきと発言してます。
が、結局、国交省はZEH以上の基準を設けるつもりはないようです。。
なぜ多くの委員が推奨する基準については触れられず、旧態依然としてある等級に着地するのか・・。
まぁ、国に対して「ウチらがやってるそれ以上の基準を設けるな!!」と意見できる団体がどこかなんてことはわざわざ書かなくても、私のブログを読んでくれてる賢明なあなたならお気づきだとは思いますので・・。
これからも、国が基準を設けないから駄目なんだ!
とする表向きの一方、裏では
厳しい基準を作るな!
という訳のわからない事に振り回される住宅業界の現実が続きます。。
ちなみにこの新たな省エネ基準。
どんなものかと言えば・・
『省エネ20%だけZEH』はエコキュートやLED照明を設置すれば、簡単に達成できる。
前准教授は、そもそも「『省エネ20%だけZEH』はエコキュートやLED照明を設置すれば、簡単に達成できる。このままでは太陽光発電抜きZEHが無制限に普及することになり、かつての2030年度26%削減目標さえ達成できない」と指摘した。https://t.co/XtOUA04fj8 #energyshift @EnergyShift_jpより
— さぬきペンギン@高性能住宅マニア (@NSW23092) June 30, 2021
この程度の省エネ。
そしてエコキュートやLED照明にするだけで十分なのは、消費エネルギー量の削減だけで、住む家の快適性には何の関係もありません。
エネルギーを20%削減できても、家全体の温度が20℃の家には住める可能性は極めて低い。
どこの誰がせっかく高いお金を出して家を建てたのに、冬の朝にはトイレが冷たく、夜は脱衣室で震えながらお風呂に入らないといけない生活を、令和の時代になってもしなければならないのでしょうか?
賢明な未来の施主の方には、しっかりと断熱気密をしたエコハウスを求めていくことをオススメします。
おしまい。
こんにちは。今日もステキな記事をありがとうございます。
断熱等級5ですか。一歩前進と言えば前進なんでしょうが物足りないですね(^_^;)
また、河野大臣にカツをいれてもらいたい(笑)
やはり地域に即して、G2グレード、せめてG1の性能が欲しいですね。
設備でごまかしても長期的には良いことないですし、家本体でしっかり性能アップする方向へいきたいですね!
こんにちはーご無沙汰が怒りの内容で申し訳ない笑
基準上げないと、家づくり変わらないですからね。
何とかタスクフォースでもう一度見直してほしいものです!