前回、プロローグの紹介だけで終わるというまさかの当シリーズ。終了時期未定のままシーズン2に突入。
前回の話はこちら
本の内容に沿ってご紹介。
<目次>
【プロローグ】省エネ基準義務化←前回終了
【第1章】 人と気候 ←今ココ
【第2章】 建物の外皮性能
【第3章】 冷房
【第4章】 夏への備え
【第5章】 吹き抜け・大開口
【第6章】 暖房
【第7章】 再生可能エネルギー
【第8章】 電気
第1章 人と気候
人間は暑さにめっぽう強い生き物だという話。
ただ暑さに強いからといって湿度の高い日本で生きていくにはエアコンはやっぱり必要だよ。
特に高齢者は気をつけて。
太陽って日本のどこでも太陽光発電つけれるぐらい日射はある。
でも冬の日射量は地域によって格差がある。
特に、太平洋側と日本海側では三倍くらいの差があるから、日射取得についてしっかり考えなきゃだめです。って感じ。
そして、この章のハイライトは何と言っても、吉田兼好氏の『徒然草』に出てくる一説についての考察。
通称「夏旨」という考え方。意味としては見たまんま。(昔むかーしの家づくりは)夏を中心に考えなさい。冬はどこでも生活できるが、夏の暑い悪い生活には耐えられない。
あなたが伝統的“日本家屋”って聞いて、思い浮かぶのはどんな姿ですか?
こんなだったり・・
こんなだったり・・
こんなだったりしません?
縁側からしっかり通風が出来る大開口のある、間仕切りの少ない家。
確かに伝統的な家を残そうとする考え方は評価出来ると思いますが、問題は現代日本において、一部の懐古厨がこの説を拡大解釈してね?って事。
田舎に住んでる人は分かると思いますが、この手の家、冬とかめっちゃくちゃ寒い。
この家を暖めるのに全館暖房はとてもムリだから、局所でこたつやストーブに頼るしかござんせん。身体に良くない。
それに対し、前先生は快適環境の分析から、こう主張されています。
昔と今の状況を同一に考えるのは意味ないでしょ。って我も思ふ。だって・・
吉田氏とか絶対一年中、着物きてたやん。夏、着物はメッチャ暑いやん。(想像)
もし、あの時代にエアコンあったら、吉田氏、絶対ガンガン使てますってww
ウチはこう思うんどす。『徒然草』もあの時代のブログのようなもの。「ワテはこう思うから、みなも気をつけようで。」って先生は言うてはった。でも大事なんは家の形やのーて、快適に過ごす為にはどうするか。って話とちがいはります?
何故か京都弁チックになりましたが、ウチの結論はこうどす。
日本は温暖な地域でも、日の最低温度はかなり低くなる場合がある為、冬の備えが必要。
当然、夏の暑さは以前にも増して厳しく、とても通風だけで過ごせない。
ならば、しっかりと室内温度をコントロール出来る家こそが、現代の最適解ではないか?
但し、ただ機械だけに頼るのではなく、自然の力も借り、より良い環境を目指す。その為に必要な事は?
家づくりをお考えの方は是非、手にとって読んで下さい。
前先生が参加されている、文字通り、こちらも家づくりの教科書です。
次回、前 真之先生著「エコハウスのウソ【増補改訂版】」買いました③に続く。
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この度は当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。香川で高性能の家を建てることになりました。
興味のある方は末永くお付き合い下さい。