さて、省エネ改正法の続き。
前回の記事はこちらから。
説明義務化というのは、省エネ基準の義務化の代わりという立ち位置。
これでしっかりとした省エネ性能の家が増えて安心と考えるにはまだ早い。
説明義務化は必ずしも説明しなくてもよい?
昨年末にこんな記事を書きました。
説明義務化なのに、施主が説明いらないよって言えば、必要なし?
いや、スマホの取説じゃないんですよ。
一生の大半を過ごす自分の家を買うのに、「面倒なんで、後でお客さんで読んでてください。」レベルで済ませていいんですか?
いい訳ない。
はっきり言おう、これはいわゆる抜け道だと!!
これはどちらかというと施主レベルの話ではなく、建てる側の抜け道。
自分たちが前回紹介したような省エネ計算なんてできない、したくないという工務店がのうのうと家を建てているのが日本の現状。
だから、そんな事できないから、なんとか考え出したのが、
しっかり、条文にも記載が。
この住宅業界特有の悪しき慣習。
施主が求めてないから、アルミサッシのままでいーじゃないか。
施主が求めてないから、気密なんて必要ないじゃないか。
結局、自分たちが今までと違うことをするのが嫌なだけなのに、変えない理由をお客さんのせいにする。
こんなことが戦後ずっと続いてます。
建売住宅には説明義務すら存在しない。
気になって調べてたら、こんなものも発見。
設計士が介在しない建売住宅にはそもそも説明義務すら存在しないことになりそう。
建売住宅すべてが悪とは言い切れませんが、私からすれば性能基準はほぼアウトと思って間違いないかと。
だって、建売住宅に性能を求める人なんていないですから。
そして、多くの住宅がこの建売住宅によって販売されていけば、当然省エネ基準など守られるはずがない・・。
悲惨な日本の住宅事情。
私は別に何かと比較して話すのは好きじゃない「よそはよそ、うちはうち」のおかんスタイルなんですけど、それを差し引いても日本の住宅事情は悲惨。
当たり前に夏暑くて冬寒い家ばかり。
シックハウスで住む人の体調が悪くなる家。
地震で簡単に倒壊し、住む人の安全が奪われる家。
ヒートショックで、交通事故より多くの人が死んでしまう家。
本来、一番安全でなければ行けない場所が、一番危険な場所になっている。
こんな家とも呼べないレベルのものを何千万で販売してきました。
これを悲惨と言わずにいれるでしょうか?
家を建てる人は、少なからず期待を持っていますが、何も勉強せずに飛び込んでくる人間にいい目を見せるほど、優しい世界ではありません。
何度も忠告してますが、家づくりの前には必ず勉強をお願いします。
おしまい。
ONE PIECEの新刊が発売。
https://www.youtube.com/watch?v=m_ZuOHx3NKQ
この度は当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。香川で高性能の家を建てることになりました。
興味のある方は末永くお付き合い下さい。