今日は改善提案の話。
これから新築予定の人の為に、是非考えてほしい。
今の日本の窓。
TOPの画像は、我が家の窓・YKK APのAPW430。
今の窓にはこのように「省エネ建材等級ラベル」というシールが貼られています。
このシールの“謎”については以前にも書きました。
そして、この記事に書いてあるアルミサッシを売りたい人達の思惑がとても悪い形で出たようで。
悪い形で出た事とは?
これは「ホントは安いエコハウス」の著者・松尾和也先生のFacebook投稿。
LIXILによる樹脂窓攻撃の資料にはかなり巧妙な悪意を感じます。。。
最初に断っておきます。サーモスXは私が5年ほど前にLIXILの技術系の方と一緒にドイツの窓博覧会を見に行った際に改善してほしいことをお伝えした結果、出来た製品です。よって他の全ての樹脂アルミとはレベルが違います。しかし、もう出てから数年が経ちますが、その製品をLIXILはまじめに売ろうという感じがありませんでした。そうしたら最近下記のような非常によろしくない営業が繰り広げられはじめました。せっかくまじめなNさんが開発したサーモスXもこのような悪質なプレゼンが繰り広げられたら可愛そうだと思ったこと、LIXILにはまじめで素晴らしい方、商品もたくさんある。そういった方々、商品を冒涜することになると思ったのであえて書きます。
その中で明らかな間違いと、「その言い方はよくないだろう」という表現、間違っていることを正しく詳細な資料で囲むことで正しく見せかけるような手法等かなり悪質に感じるのでお伝えしておかなければならないと思いました。
・まずは樹脂の耐久性は劣るという刷り込み、耐久性がなかったのはアクリル積層と呼ばれる表面処理をしていない従来型の商品です。これはグラスウールの垂れ下がり写真が未だにボード系断熱材メーカーによって使われている現実と同じ洗脳手法です。そもそも比較対象が間違っているのですがそこにAPW330と書いてはいないので嘘ではありません。しかし、巧妙に今の樹脂窓も駄目だ!となるように仕向けられています。
・紫外線の量がドイツに比べて圧倒的に強いから危険という刷り込み、今の樹脂窓はその日本の紫外線の約300倍の強度を4000時間も照射して試験している。本来LIXILが出している紫外線指数はお肌のUV指標であって工業製品に使われるものではない。完全なだまし。
・中途半端な取り付け方法だと踏みつけたときにたわんでしまうことを目の前で見せつける手法⇒そもそも中途半端な施工をすることが間違いであり見当違いのイメージ洗脳
・枠が小さいことは確かに日射取得率はあがるが、それによって樹脂アルミの方が樹脂窓よりも暖房負荷が小さいというシミュレーション⇒枠の大きさまで計算している燃費ナビで計算してもそのような結果は出ません。自分の都合のいいように計算しているとしか考えられない。
・ドイツのサッシはアルミクラッドだからと言う説明
ドイツの木製サッシは確かにアルミクラッドです。私も木製サッシの場合はアルミクラッドがあったほうが良いと思います。ただ樹脂の場合、まだまだアルミクラッドがついているものは殆どありません。それと、ドイツにあるアルミクラッドサッシは本当に外側のカバーだけがアルミであって大半が木製もしくは樹脂で出来ています。よくもあれだけ性能が違うものをさも自分たちが作っているものと同じように説明できるなと思います。ここまでの資料を見せられても正確な判断が下せる実務者はほとんどいないと思います。これでもだまされないためには
・最低限の科学的素養
・自分で計算する能力
・客観的に物事を捉える能力
が必要になってきます。窓に限らずこのような営業手法が建材の世界では日常茶飯事です。選択する方も自社のため、お施主様のために勉強する必要があります。なお、勇気と良心が有る方はシェア願います!
簡単に言うと、まだ性能の劣るアルミサッシを売りたいLIXILが、明らかに性能が上の樹脂サッシを貶めるネガティブキャンペーンに対しての警鐘。
しかも、他社ならず、自社でも樹脂サッシを販売しているにも関わらず。
http://www.lixil.co.jp/lineup/window/legaris/
http://www.lixil.co.jp/lineup/window/erster_x/
5月8日に投稿されたこの記事はまたたく間に、600人以上にシェアされる事となりました。
いや、良い商品を否定して、悪い商品を売るのはあかんでしょ・・。
そんなに、アルミって儲かるんかな。と思ってたら・・
LIXILグループ、2018年3月期決算 当期利益が過去最高を記録
LIXILグループ(東京都千代田区)は5月7日、2018年3月期の決算を発表した。国内外とも水まわり商品が好調に推移したことなどから売上収益は、前期比1.9%増の1兆6648億円となった。事業利益は、前期比16.1%減の753億円となり計画未達に終わった。当期利益は、前期比28.4%増の546億円となり2年連続で過去最高益を記録した。
同社では今年4月より「差別化できる商品、差別化できるサービス、差別化できるビジネスモデルを通した永続的な成長」を掲げ新中期経営計画をスタートした。LIXILグループ社長兼CEOの瀬戸欣哉氏は、この新中期経営計画が順調に進んでいるとした上で、減益となった事業利益についてアルミサッシに代表されるLHT(LIXIL Housing Technology)事業の課題対応の遅れを計画未達の一因に挙げた。「原材料価格の高騰と新築着工戸数の減少がLHTの業績を押し下げたが、それらに大きく左右されてしまう事業構造そのものを変えていくことが新中期経営計画でもある」とし、計画の中でサッシ事業の再興戦略を推進中であり、その一つとして海外メーカーとの提携でハイエンド向けの商品の販売を予定していることを明かした。
しっかりと儲かってましたね。
しかも、ちゃっかり決算発表時に、これからの窓戦略についても伏線がはられてました。
「まだまだアルミは売りたい。でも、売れなくなったら、海外の高性能な樹脂サッシに切り替えよう」と。
前にも書いている通り、日本はアルミサッシで結露・カビなどが誘発され、アトピーやアレルギーなど様々な病気を発症する原因となってます。
アルミも樹脂もまだ何だかわからない人は松尾先生のこの記事を読めば、どれだけ日本の窓が特異な状況か分かります。
日本の窓は住まい手の利益よりも窓メーカーの都合に合わせて作られてきた
利益優先で、住まい手の事など何も考えていないと言わざるをえない状況が住宅業界にはびこっている事実。
知らない人は必ず損をするように出来ている現状を変えたい!
そこで・・
ラベル等級表示変えませんか?
今の基準は最高でも、4つ星。
その基準というと、窓の性能値で2.33以下というくくり。
しかし、窓の性能値は今、樹脂サッシでは1.5を切っているのが当たり前。
そこで、提言。
「1.5以下を“5つ星”として認定するように変えてほしい!」
だって、星付けるなら5つ星が最高でしょ。
“4つ星が最高”ってなんかへんでしょ、日本人。
そうすれば、消費者も4つ星で有耶無耶になっている現状との違いがハッキリ分かる。
ハウスメーカー・工務店も4つ星と5つ星なら明確に色分け提案が出来る。
というのは冗談にしても、今の表示は本当に分かりにくい。
加えて、プロの営業マンから、同じ4つ星でも
「樹脂サッシは樹脂が劣化するからダメですよ」
「ウチのはアルミと樹脂の複合サッシ・いわゆるハイブリッドですよ」なんて言われたら、何も知らずに家を買う人は、まず太刀打ち出来ないでしょう。
しかし、既出のようにしっかりとした知識さえあれば、自分と我が家・そして家族を守れる話。
よくわからない人は、樹脂窓選んでくれたらそれでいいです。
当然、予算は若干上がります。
でも、家に住む以上、インテリアはすぐに変えられても、構造を変えるのは容易ではありません。
今は耐震が第一に考えられがちですが、万一に備える一方で、常日頃の快適を失うようなお金の使い方はオススメしません。
アルミサッシを勧めてくる人が、あなたの健康や家族の健康を考えてくれている訳は絶対にありません。
真実はいつも表にあるとは限りませんので・・。
この度は当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。香川で高性能の家を建てることになりました。
興味のある方は末永くお付き合い下さい。