今日は、前回の「あたらしい家づくりの教科書」の時に少しだけ書いた2020年の基準について書きたいと思います。
前回の記事はこちら。
で、基準の説明とか難しいわ~。という人も多いと思うんで、省エネ基準の内容については住宅業界の人に説明してもらうことをお任せして、省エネ基準がどういう影響を及ぼすのか?そしてそれにまつわる未来の話を少しお伝えします。
省エネ基準物語
昔むか~しの1980年、家を建てるには、省エネの為にこーいう風にしなさいよ。
という省エネ基準が生まれました。
そして、その基準は
1992年:新省エネ基準
1999年:次世代省エネ基準
2013年:改正省エネ基準
とスクスクと成長していきました。
そして、大きくなった改正省エネ基準は、2017年にお国の力で2020年に義務化される事となりました。
ところが、大変!!
今までこの基準は”達成できなくてもいいよ”と言われていたものが、急に”義務化”って言われたものだから、一部のしっかり取り組んできた工務店を除いて、多くのハウスメーカーや工務店はすごく戸惑ってしまいます。
今までやったこともないのに、やり方がわからない。どうすればいいんだろう?
そうすると、工務店は3つのパターンに分かれてしまいました。
良い工務店 普通の工務店 悪い工務店
あるところに3つの工務店がありました。
2017年、ある土地にそれぞれの工務店が家を建てることになりました。
建てる前に3つの工務店は、どんな家を建てるかを決めているようです。
良い工務店は言いました。
「これからは家も性能で選ぶ時代。家自体の性能を上げて、しっかり省エネ基準を守れる家を建てよう!」
普通の工務店は言いました。
「家自体の性能を上げる事は難しいから、太陽光発電をいっぱい積んで、エネルギーを創ることで、省エネ基準を何とか守れる家を建てよう!」
悪い工務店は言いました。
「省エネ基準?2020年まで、まだ先の話だし、そんな事お客さんも知らないだろう・・。今まで通りの家をつくろう!」
こうして建ったそれぞれの家。
10年後、どうなっているのでしょうか?
良い工務店の家は、家自体の性能が良いから、居住空間は快適そのもの。電気代も普通の家の半分ぐらいしかかかりません。
普通の工務店の家は、建った時は綺麗で、太陽光発電の売電で家計も助かっていたけど、発電効率が悪くなったり、機械や外壁のメンテナンス費用がかかって大変に・・。
悪い工務店の家は、2020年の基準を満たしていない、不適合住宅。住んでも、夏は暑いし冬は寒い。おまけに住むのが嫌だから売ろうとしても、周りは2020年基準を満たした家があるから、買ってくれる人も見つからない・・。
フィクション or ノンフィクション
少し大げさに書きましたが、これが今のままだと、2020年以降に起こる現実を端的に表したものだと予言します。
悪い工務店の中には、知っていてやらない場合もありますが、そもそも基準を知らない場合も少なくないと思います。
あなたの建てた家が、悪い工務店のものだったら・・と想像してみてください。
折角建てた自分の家が不適合のレッテルを貼られてしまったら・・何も知らずに家を買うととんでもない事になるんですよ。
ですので、これから家を建てるところを決めるには、
「2020年の省エネ基準はクリアできますか?」という質問ではいけません。
そんなものはクリアできます。と答えるに決まっています。
じゃあ、どう聞くか?
「この家のUa値及びC値の実績はいくらですか?」
ズバリこれです。・・・え、Ua値が何かわからない?
まだ分からなくていいです。
C値に関しては、以前の記事を参考に・・・
このUa値の数値には全国で地域により、基準が決まっています。
例えば、香川だったら0.87 ZEH仕様で0.6という風になってます。
だからこれをスパッと答えられるところじゃないと、お話にならないわけです。
Ua値の説明については・・・それはまた別のお話でお会いしましょう。
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この度は当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。香川で高性能の家を建てることになりました。
興味のある方は末永くお付き合い下さい。