“こたつ”からの脱却こそが、日本の住宅環境向上の鍵である。

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日本人の多くが大好きなこたつ。

あえて言おう。じつはこたつは麻薬である。

一度入れば、その気持ちよさゆえに誰も出ることを望まなくなる。

かくいう私も、ひとり暮らしの時には、冬にベッドに入ることもなく、こたつで過ごした時間の方が多い。

そんな快適なこたつ。

こたつという魅力。

私が、日本の住宅環境改善の足かせになっていると考える理由。

それはこたつを置く理由に大きく起因している。

子供の頃、冬に家の中で、寒い寒い と言っていたら、親によく言われました。

「そんなに寒いんやったら、こたつ入っときまい。」

つまり、寒いのが普通で、それを補うのがこたつ。という刷り込みが幼少時から行われてきている訳で。

これは、いわゆる固定概念にも通じる話で、

  • 家は寒いから暖房器具が必要
  • こたつやストーブがないと困る

誰も、家自体を暖める発想が、普通に生きていたら出てこない。

でも、その発想が当たり前の地域がある。

これは、ある先日のニュース。

日本人の”こたつ離れ”が進むも 全国の約9割が「好き」と判明!

日本の冬の代名詞でもある「こたつ」ですが、最近はこたつ離れが進んでいると言われています。そこで、ウェザーニュースでは、こたつに関する調査を2018年11月28日~29日に実施。10,782人の方から回答を集計した所、全国49%はこたつを持っていませんでした。

都道府県ごとに見てみると、東北南部から中国四国エリアの保有率が高い傾向にあることがわかります。逆にに、こたつ保有率が低いのは東京38%、南国沖縄32%、そして北海道がわずか25%と最も寒い地域にも関わらず全国で最もこたつを保有していないことが判明しました。

では、”こたつ”を持っていない方々は、”こたつ”のことをどう感じているのでしょうか。好きか嫌いかも合わせて調査した所、全国のなんと88%は「こたつが好き」と感じている事がわかりました。「持っていないけど好き」という”こたつ”に最も憧れを抱いているのは沖縄で63%にのぼっています。◆こたつに憧れているランキング1位 沖縄  63%2位 北海道 60%3位 東京  53%4位 神奈川 50%5位 愛知  48%1位はこたつを使うほど寒くならない沖縄。2位は、先述の通り部屋全体が暖かいためにこたつを置くほどではない北海道となりました。3位~5位は都市圏が独占。皆さんのコメントを見てみると、家が狭く置くスペースがないなどの声が多くあがっています。都市圏は住宅スペースが狭くなっていたり、ライフスタイルの変化でこたつを置きづらい環境になっているものの、やっぱり寒い冬はこたつに入ってのんびりしたくなるのかもしれませんね。今回の調査から、こたつ保有率が低い地域ほど、こたつに憧れている割合が多い事がわかります。

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こたつ保有率最下位は北海道。

この事実、意外と衝撃じゃないですか?

寒さが厳しい北海道なのになぜ?

その理由は・・

これは、厳しい寒さでセントラルヒーティングが充実していることが大きく関係しているようです。この結果は、2013年に行った同様の調査と大きく変化はありませんでした。

つまり、以前のブログでも書いたように、北海道の家は断熱気密がしっかりした家が多い為、家の中全体が暖かく、こたつが必要ないという事。

香川で家づくり ヒートショックの衝撃。外よりも家が危ない!?

2017年4月8日

その一方で、こたつが好きな人は88%。

そして日本の家の50%近くがこたつを保有しているという事実が、日本の家が断熱気密がしっかりしていない家だと物語っているようなもの。

こたつからの脱却。

それこそが、日本住宅・高性能化の鍵ではないでしょうか?

 

そうはいってもこたつ、まだまだ必要という人に・・

 

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ABOUTこの記事をかいた人

四国は香川県で生まれ、現在も香川県に生息しているオスのペンギン。 名前は、走る姿がペンギンに似ている事(自分では認めてませんが)からの由来。イワトビより皇帝派。 よろしくお願いします。